タバコは確実に体臭を強める
仕事の休憩に一服、食後の一服、同僚と会社の愚痴を言って酒を飲みながら吸うタバコ。
どれも格別な味で体の疲れを癒してくれますね。
でもそのタバコちょっと待った!
ええ、一日ひと箱ぐらい
リラックスできますからねえ
「タバコは百害あって一利なし!」と言います。
タバコによる体臭の影響は口臭だけと思っている人も多いようです。
しかし、それは全然見当違いで、実はタバコはミドル臭加速の原因となっています。
まさに「百害あって一利なし」なのです。
これまでお伝えしてきたとおり、ミドル臭の主な原因は
1 糖質の過剰摂取
2 皮脂の分泌量が多い
3 肝機能の衰えによる皮脂の増加
4 皮脂の酸化
5 乳酸から生まれるニオイの主犯「ジサセチル」
キーポイントは糖質・皮脂・皮脂の酸化・乳酸です
喫煙によるミドル臭への影響は甚大で、主要な原因のうち「糖質」を除く全てにヒットします。
1 皮脂量増加・皮脂の酸化
順にご説明しましょう。
タバコを吸うと皮脂が増えてしまいます。
どういう理屈でそうなるのかと言うと、交感神経が過剰に刺激されることが一つの要因です。
それに加えて皮脂の酸化にもタバコの影響が表れます。
タバコに含まれる有毒物質はせっかく摂取したビタミンCやEを破壊してしまいます。
ビタミンCやEは抗酸化作用として皮脂の制御に貢献しているため、
そのビタミン類の機能が失われて過酸化脂質が増加してしまいます。
そういうことだね
せっかくミドル臭対策の栄養を摂っても、悪いものを摂取してると相殺されて全く意味なくなっちゃうよ
まだあります。
喫煙することにより大量の活性酸素が発生します。
そうすると当然ながら、皮脂の酸化が格段に進む結果となるわけです。
2 タバコは肝臓までも弱らせる
肝機能の衰えは皮脂の増加につながることは別の記事でも説明しました。
ニコチンは肝臓で解毒されるため、喫煙が習慣になっている人は解毒作業で肝臓を酷使して疲弊させてしまいます。アルコールも飲む人はダブル解毒で肝臓を傷めつけていることになります。
3 酸素不足は乳酸を発生させる
喫煙が血管を収縮させる作用があることは一般的にも知られていると思います。
そうすると、酸素が十分に全身に供給されなくなります。
この状態で体がエネルギーを必要とすると乳酸が発生します。
ミドル臭のニオイの主犯「ジアセチル」は乳酸から生まれるニオイ物質です。
まとめ
1 交感神経の刺激で皮脂を余計に分泌
2 ニコチンの解毒による肝臓の疲労で皮脂が増加
3 活性酸素の発生で皮脂が酸化
4 抗酸化作用のあるビタミン類の破壊で酸化の加速
5 酸素不十分な状態でエネルギーを作るとジアセチルの元である乳酸を生成
⇑⇑ そう、悪いことばかりです
タバコは全身の体臭に悪影響を与える
さらに悪いことには、タバコの影響はミドル臭にとどまらず、ワキガや全身にまで及ぶのです。
ニコチンは脳の体温調節中枢を刺激します。すると汗が出ます。
喫煙は発汗量を増やす原因にもなるのです。
交感神経も刺激することから、アポクリン汗腺を活発にしてワキからの汗も増やしてしまいます。
ニオイは汗の量に比例して強くなります。
リラックスのつもりの一服が逆に汗をかかせているのです。
ワキガだけじゃありません。
血液中に溶けた有害なニオイ物質が血流に混じって体中を流れます。
汗のニオイをタバコ臭混じりの悪臭に変えてしまうのです。
⇑⇑ そう、悪いことばかりです!!
食べ物、嗜好品、口から取り入れるものがニオイの原因になっています。
タバコは体臭にとって(本当は体全体にとって)害でしかありません。
食事のようにエネルギーの摂取でもありません。
一番簡単にやめられるもののはずです。
タバコはいますぐ捨ててください!